クレジットカード保有者の大半が過去にカードの紛失や盗難にあった事は無いと思います。
ただ、中にはATMにクレジットカードを忘れてきてしまい戻ったらすでにカードが無かった、財布の中にカードを入れておいたがその財布が行方不明になってしまう事もあります。
つまり、何らかの理由により紛失や盗難にあってしまったという人がいるのも事実です。
これらクレジットカードの紛失や盗難にあった時には、発行元のクレジットカード会社へ連絡をしてカードの利用停止→再発行手続きを行う事になります。
ただ、この再発行の際にはカード会社所定による再発行審査があるのです。
クレジットカードの再発行審査と聞くと、今まで使っていたのにまた審査があるの?審査無しで再発行されるんじゃないの?など、少し不安に思うかも知れません。
もっとも、審査という言葉に対して敏感に反応してしまうのかも知れませんが、この再発行審査に通らない限りその後クレジットカードを使う事が出来ないのです。
そこで、今回の記事ではクレジットカードの再発行審査で落ちる理由について解説します。
クレジットカードを紛失してしまった、盗難に遭ってしまったなど、これから再発行審査を受ける人は是非参考にして下さい。
クレジットカード再発行審査とは?
クレジットカード会社では、顧客がカード紛失や盗難に遭い再発行の申請があった場合には、審査を行い再発行の可否を判断する事になります。
クレジットカード会社としても、再発行とはいえカードを発行する事になるため、顧客の現状を把握しておく事はとても重要になります。
再発行審査の内容について
審査と聞くと少し怖いイメージがあるかも知れませんが、この再発行審査では新規でクレジットカードを発行する際の審査とは異なります。
クレジットカード申込者の属性情報や信用情報を事細かに調査するというものではありません。
この再発行審査では、審査申込者が利用していたクレジットカードにおける利用履歴=現在及び過去において延滞や未入金があるのか?について調査が行われます。
基本的に、該当するクレジットカードで延滞や未入金の有無がチェックされるだけになります。
そのため、紛失や盗難にあったクレジットカードで延滞や未入金が無ければ再発行審査合格→新しいクレジットカードが発行される事になります。
クレジットカード会社としては、毎月のカード利用代金をきちんと支払ってくれている=自社にとって優良な顧客になります。
競合が激しいクレジットカード業界において、このような優良な顧客に対してはカードの紛失や盗難にあった際にはカードを再発行してでも自社優良顧客として囲い込む必要があります。
クレジットカードの再発行審査では顧客のカード利用状況について調査が行われます。
クレジットカード再発行審査に落ちる理由とは?
該当するクレジットカードで延滞や未入金などが無ければ再発行される可能性が高くなります。
ただ、中にはこのクレジットカード再発行審査に落ちてカードが発行されない=強制解約になるケースもあります。
そして、そのケースは主に下記の通りです。
- 過去に延滞や未入金があったケース
- 過去全く使用していないケース
過去に延滞や未入金があったケース
該当のクレジットカードで現在及び過去において延滞や未入金などの、いわゆる金融事故があった場合には注意が必要です。
このケースでは、再発行審査に通らない=強制解約になる可能性があります。
もっとも、クレジットカード会社としては、現在及び過去においてカード利用代金の延滞をしている顧客=今後も延滞をする可能性があります。
そのため、再発行審査では慎重にならざるを得ませんし、その結果カードの発行を見送る事になったとしてもそれはカード会社の判断によるものなので仕方ありません。
ちなみに、クレジットカードの再発行が行われずに利用が停止されてしまうと、その情報が自社ブラックに登録されると共に個人信用情報機関の信用情報にも登録されます。
その結果、今後のクレジットカードを含む各種金融商品の審査にも通らない可能性が高くなるため注意が必要です。
過去に延滞や未入金を繰り返していた場合、再発行審査に落ちる可能性が高いです。
過去全く利用していないケース
そしてもう1つ、再発行審査に落ちるケースがあります.
それは、該当のクレジットカードが発行されてから今まで全く利用されていない(またはほとんど利用されていない)場合になります。
それはそうですよね?クレジットカード会社としては自社のクレジットカードを使ってもらい、その手数料によって収益を上げています。
ところが、自社カードの利用が無い=収益が上がらない顧客に対してカードを再発行したところで意味がないのです。
そのため、保有しているクレジットカードは適度な利用が必要になります。もちろん、計画的にです。
クレジットカードによる延滞や未入金、さらには全く利用していない場合には再発行審査で落ちる可能性があります。
軽微な延滞のみ再発行審査に通る可能性あり
基本的に、クレジットカードの再発行審査では、現在及び過去において延滞や未入金が発生していないと審査に通る可能性が高くなります。
その反対で、延滞や未入金が発生していると審査に通らない可能性が高くなります。
ただ、この判断基準はあくまでクレジットカード会社によって異なっています。
Aカード会社では1度でも延滞があれば審査に通らないがBカード会社では数回の軽微な延滞であれば審査に通るという事があるのです。
そのため、実際にクレジットカードの再発行審査に通るのか?否かについてはカード会社によって異なります。
基本的には現在及び過去において延滞や未入金が無ければ審査に通る可能性は高いと言えます。
しかし、クレジットカード業界の中でも審査が厳しめな銀行系カード会社では、新規入会時審査と同様の基準で再発行審査を行っています。
過去に延滞や未入金が1~2回程度あるだけで審査に落ちる=強制解約になる場合があるため注意が必要です。
もっとも、銀行系クレジットカードにおいては、再発行審査だけではなく通常の審査でも他系統と比べ厳しめになっています。
そのため、特に銀行系クレジットカードを利用している人は日頃から計画的な利用を心掛ける必要があります。
銀行系クレジットカードを使っている場合、支払い延滞には特に注意が必要です。
まとめ
●再発行審査は、当該クレジットカードの利用履歴を元に行われます。
●再発行審査に落ちるケースとしては、『過去に延滞や未入金がある』『全く利用していない』などがあります。
●クレジットカード会社によっては、過去軽微な延滞のみであれば再発行審査に通る可能性があります。
クレジットカードの再発行審査に落ちてしまうと、今後カードの利用が出来ないと共に、他の審査にも悪影響が出る可能性があります。
そのため、クレジットカードの利用については、毎月計画的に行う必要があります。
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